こんにちは、ちわ丸めだかブログです。
約4ヶ月ぶり、久々のブログ更新です。
春から仕事が変わり、なかなか時間の確保ができませんでした。当然、メダカ飼育は継続中。仕事に忙殺されるなか、相変わらずめだかたちは、豊かな時間を提供してくれています。
慌ただしく過ぎていく毎日。気づけば本格的な夏がやってきてしまいました。
今年から、ベランダでメダカ飼育をはじめましたが、夏の強烈な暑さのためか、水換え不足のためか、ポツポツと大切なメダカたちを落としてしまいました。
いまや日本の夏は、猛烈な暑さや強烈なゲリラ豪雨など、災害レベルの気候になることが珍しくありません。
悲しいことに、日本原産のメダカであっても、適切に飼育しなければ、様々な要因で失ってしまう状況にあります。
読者のみなさまも、大切なめだかを絶対に失いたくないはず。
今回は、夏を乗り切るために課題を整理し、筆者の経験をもとに、夏のメダカ飼育において注意すべきポイントを詳しく解説します。
最後までご覧いただき、私達の大切なメダカたちをいっしょに守っていきましょう。
我が家の飼育状況
屋外
この春から本格的に始めたベランダの状況。
南側に位置しており、夏の日差しが降り注ぎます。
こちらは、庭へつながる通路に設置している60リットルタライ。日当たりは、それほどなく、ホテイソウを浮かべてます。やはり真夏にはアオミドロが頻繁に発生。定期的に除去してます。
屋内
ちなみに屋内は、こんな状況。
こまめな水かえと、常時扇風機の使用により、メダカたちは、いまのところ元気な様子。
夏の暑さがもたらすリスクと対策5選
コケの大繁殖
リスク
コケは、水槽内の美観を損なうだけでなく、めだかの健康に影響を及ぼすことがあります。特にアオミドロは、やっかいです。
景観を大いに損ねるだけでなく、めだかが身動きできなくなるなどの悪影響もあるので、放置は危険です。
苔類が増殖する原因は、やはり夏の暑さに起因します。夏の水温上昇により、容器内の水は、栄養価が高い状態となります。これらには、苔類の大好物である窒素やリンなどが豊富に含まれます。栄養価を消費する十分なバクテリアや水草などが共存していれば、バランスがとれますが、そうでない場合は、苔類の一人勝ち状態となります。我が家でも、ベランダで直射日光をもろに受けるめだか容器では、一瞬で増えてしまいます。
対策
定期的な水換え
苔そのものや、多くなった栄養を物理的に排出し、新鮮な水を入れ替えることで、苔の成長を抑えます。各メーカーから様々な水換え用グッズが販売されていますので、飼育環境に適したものものを選びましょう。
生体の導入
スネイルやエビなどの苔類を食べてくれる生き物の導入も効果的。
高水温
リスク
現代の夏場は異常なほどの高気温が続いていますね。当然、水温も急上昇。本来、めだかは、丈夫で幅広い水温に対応できるものの、限界はあります。個体によっては、35度を超えると体調を崩したり落ちてしまう魚もでてきます。少しでもメダカの快適な温度に近づけてあげましょう。
対策
日差しを避けるために簾(すだれ)を使ったり、ホテイソウを水面に浮かべることで、日陰をつくってあげることで水温上昇を和らげることができます。
簾
※簾には防腐剤が使用されていることが多く、そのまま使うと雨で溶け出して水槽内のメダカにとって有毒となります。実際に、新品の簾を使用してメダカが全滅してしまった事例もあるようです。簾に付着する危険な防腐剤を洗い流すため、しっかり水洗いし、天日干しで乾かしましょう。筆者は、この処置を行ったためか、メダカの健康を損なうことなく、簾を活用できています。
ホテイ草
冷却ファン
室内でも、設置環境によっては、危険な高水温になることも。アクアリウム用の冷却ファンがたくさん販売されているので、導入を検討してみましょう。
害虫
屋外で、メダカを飼育している場合、飛来したトンボや蚊が、容器内に卵を産み落としていきます。それらが容器内で孵化することで、メダカの天敵であるヤゴ(トンボの幼虫)やボウフラ(蚊の幼虫)が発生します。
リスク
ヤゴ(トンボの幼虫)
ヤゴは肉食性で、メダカにとって大きな脅威となります。特に大きなヤゴは親メダカも食べてしまうことがあります。
ボウフラ(蚊の幼虫)
ボウフラは親メダカにとっては捕食対象であり、良い餌になることもありますが、孵化したばかりの稚魚にとっては脅威となります。
対策
百均などで手に入る材料を使って、ネット付きの蓋を自作することで、侵入を防ぐことができます。手軽に試せるDIYなので、色々、試してみましょう。
100%侵入を防げるわけではないので、定期的な観察と水換えも忘れずに。
ゲリラ豪雨
リスク
夏にはゲリラ豪雨が発生することが度々あります。これにより飼育容器が溢れてメダカが外に流れ出て命を落としてしまうことも。
対策
水溢れを防ぐために、オーバーフロー対策グッズを使用しましょう。これにより、水があふれてめだかが流される心配もなくなります。
NV BOXなどを加工することで、自作オーバーフロー容器の作成も可能です。以下の記事に作り方を詳しく載せてますので、ぜひご参照ください。
水質の悪化
メダカ飼育における失敗のすべての根源の一つといっても過言ではありません。
リスク
水温が高くなると水中の酸素量が減少します。
酸素量不足は、メダカだけでなく、生物濾過をしてくれるバクテリアにも悪影響を与え、水質悪化の原因にもなります。著しい水質悪化は、言うまでもなく、メダカたちの命を奪います。高水温時の水質の悪化は、早く、毎日進行していきますが、視覚的に認識しづらいです。
対策
なんといっても頻繁な水換えが重要。理想的な水換え頻度は、環境によりますし、永遠のテーマでもあります。メダカ飼育に慣れてくれば、個体の状態でなんとなく水の状態が把握できるようにもなりますが、初心者のうちは、水換え頻度を決めてしまった方が無難でしょう。筆者は、夏の間は、最低でも週に一回、4分の3を目安に換水しています。
注意点としては、水道水に含まれる消毒用の塩素メダカにとって有毒となることです。
バケツなどに常時水をためておいて、必要な時に使います。(様々な意見がありますが、一日以上屋外で放置するとカルキは抜けるといわれます)
スペースや手間を考慮して、メーカーからのカルキ抜きを使用も良いでしょう。
瞬間的にカルキを抜くことが可能なため水が足りなくなったときには愛用しています。
最後に
メダカをはじめ、生体の飼育には、季節や場所に応じた対処が必要です。
特に、近年では、世界的な異常気象が取り沙汰されます。日本も、例外ではありません。異常な高気温やゲリラ豪雨など、常に危険をはらんでいます。
本来、日本原産で簡単に飼育できたメダカたちであっても、こんなに気を使うような気候になってしまいました。
気候変動などの持続可能な環境問題を考える大局的な視座をもちつつ…
まずは、何よりも大切な自分のメダカたちをまもり、充実したメダカライフを楽しんでいきましょう。
それでは、このへんで。ご覧いただきありがとうございました。