みなさま、こんにちは。
当ブログは、アクアリウム歴15年以上の魚好きが、改良メダカ沼に落ちていく有様を記録しています。
読者のみなさまには、私が実体験から得た知識や有益な情報を提供できたらしあわせです。
筆者の室内のメダカ飼育環境がようやくととのってきました。
現在5種類のメダカたちは、とても調子がよく、毎日癒されています。
少しずつ飼育スペースが広がってきて、今こんな状況です。
筆者はこれまで、ディスカスや古代魚、グッピーなど、色々なお魚を飼育してきました。観賞魚には、それぞれ独自の魅力があるものです。
そのなかでも、現代の改良メダカは、特別な存在だと感じています。
日本古来より親しまれてきたメダカの特性を受け継ぎつつ、ブリーダーや愛好家の努力により、新しい魅力が次々につけ加えられています。
改良メダカが持つ魅力は、飼育のしやすさ、品種ごとの美しさ、繁殖のしやすさなど、あげ始めればきりがありません。
改良メダカを飼うべき理由について、詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
メダカは、本来、丈夫で飼いやすい魚ではありますが、基本的な知識がないとうまくいかないことも多いです。
私自身、むかし観賞魚の飼育を始めたばかりのときは、よくわからず魚を死なせてしまったり、汚れた水のすみっこで怯えている魚たちを前に、困り果てていた記憶があります。
そこで、本記事では、
- 改良メダカをはじめてみたいけど、基本的な飼い方がわからない
- すでにメダカ飼育を始めたけどすぐに死んでしまったり、なんとなく元気がないと感じる
- 癒されるために改良メダカを買ったのに、すぐに水が汚れてしまい逆にストレス
などの悩みや疑問を持つ初心者の方を対象に、改良メダカの飼い方をまとめてみました。本記事は、屋内飼育に特化した内容となります。
それでは、「【初心者向け】失敗しないメダカの飼い方【屋内編】」について、解説をさせていただきます。
メダカ選び
飼育中の改良メダカたち(参考)
・銀炎
・朱光菊
・サファイア
・ピンクサファイア(稚魚)
・楊貴妃(稚魚)
改良メダカの種類については、もっと詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
日本に生息する一般的なメダカしか知らない友人、家族などに改良メダカを見せると「これがメダカなの?」と必ず驚かれます。
当然、上記以外にも、全身が真っ黒な「オロチ」や、錦鯉のような色合いを楽しめる「三色」など様々な種類や表現が存在します。改良メダカの世界は底なし沼ですね。
購入方法
実店舗での購入
ホームセンターやペットショップでの販売はもちろん、日本各地にメダカ専門店がオープンしている状況です。
読者様のお家の近くでも知らないうちにオープンしているかもしれませんよ。
店舗を訪問すれば、お店の方にアドバイスをいただけるという大きなメリットがあります。可能であれば、最初は実店舗での購入をおすすめします。
オンラインでの購入
ヤフーオークションやジモティなどのネット通販で売り買いすることもできます。
成魚だけでなく卵の売買も当たり前に行われています。
筆者も気になったので、実際に卵の売買してみました。
ヤフオクでの売買について、詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
飼育方針を考える
改良メダカは、たくさんの飼育方法があり、十人十色です。はじめに大まかな飼育方針を考えておきましょう。
- 室内で飼育するのか、屋外で飼育するのか
- ベアタンク(底砂など低床を敷かない飼育法)か、低床有りか
- 水草を入れるか、生体のみか
- メダカを増やすのか増やさないのか
最初に思い描いた飼育方針から、試行錯誤しながら変更していくのは全然ありです。
用意できるスペースや飼育者の現実的な負担などを踏まえて検討してみましょう。
筆者も、最初はベアタンクで飼育していたのですが、底面のこけがひどかったので底砂(ソイル)を敷きました。
底砂(ソイル)導入時の様子について記事にしていますので、興味がある方はこちらをご覧ください。
必要なものを準備
飼育容器は基本的にどんなものでも構いませんが、せっかくの改良メダカですから、その美しさを堪能できるような容器を選びましょう。
※注意!
水槽のセット内容によっては、フィルターや照明などが含まれてる場合が多いです。
購入するセットの同梱内容と、上述した必要な道具との過不足をよく確認して、必要のないものまで買わないように気をつけましょう。
容器内の飼育匹数を増やしすぎないこと。容器の水量を把握し、最低でも1リットルに対して1匹を目安にしましょう。
基本アイテム
- 飼育容器
- ライト
- コンセントタイマー
- ヒーター
- えさ
- バケツ
- スポイト
- 水質調整剤
- 観賞魚用薬品(メチレンブルー)
- コケ掃除用スクレーパー
- あみ
繁殖・稚魚飼育に必要な追加アイテム
- 産卵床
- タッパー
- 稚魚用飼育容器
- 稚魚隔離用メッシュ
- 稚魚用ライト
- 稚魚用ヒーター
- 稚魚用えさ(液体・固形)
メダカ飼育に必要なものについて、詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
水づくり
メダカを投入する前に重要なのが、「飼育水」を作っておくことです。
魚の餌の残りやアンモニアなどを分解し、無害な物質に変えてくれる重要な存在であるバクテリア。水質の安定に必要不可欠です。
望ましいのは、メダカを導入する前にバクテリアが十分に増殖し定着している状態にすること。
理想的な方法としては、水道水のカルキ抜きを行い、ろ過装置を設置した後、魚を入れずに2日から1週間ほどろ過装置を稼働させて水を循環させます。
ろ過装置を動かすことで水槽内に酸素が供給され、バクテリアが増殖しやすくなります。
バクテリアを早く発生させたい場合、バクテリア入りの水質調整剤の使用が効果的です。
バクテリアについて、詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
メダカの投入
ここまできたら、いよいよ改良メダカを投入です。
ただし、迎えた改良メダカを水槽にいきなりドボンは絶対NG!
pHや水温が異なる水槽へメダカを急に移動させると、大きなストレスがかかり、病気を引き起こす可能性が高いです。
これを防ぐために行うのが「水合わせ」。
水合わせとは、元の水と新しい水槽の水を徐々に混ぜ合わせて、生体が新しい水質に順応できるようにするプロセスです。
下記の手順を参考に、必ず「水あわせ」をしてから導入しましょう。
- メダカが入っている袋を、水槽の中に30分間から1時間程度浮かべ、袋の中の水温と水槽の水温を徐々に合わせます。
- 水槽の水をスポイトを使用して、ゆっくりとメダカが入っている袋に加えていきます。袋の中の水量が元の2倍以上を目安に水を足します。
- 加水後、30分から1時間ほど待ちます。この間、メダカに異常がないかを確認。
- 問題がなければ、メダカだけを網でそっとすくい、水槽に移します。バケツ内の水には病気の原因となる雑菌が含まれている可能性があるので、その水は使用せずに廃棄しましょう。
以上の、段階的な作業により、メダカたちは新しい環境に慣れることができます。
餌やりの注意点
- 適量を守る
過剰な餌やりは水質を悪化させる原因になります。魚が5分内に食べきれる量を目安に、1日2回朝夕に与えましょう。 - 餌を食べられていないメダカの確認
弱い個体や若い個体が餌を食べられているか特に注意しましょう。
食欲がないメダカは健康上の問題を抱えている可能性が高いです。
別の容器に移したり、病気治療のため薬浴をしたりといった対応が必要になるケースも。
水換え
水槽の水換えは、メダカの数、水槽の大きさ、微生物の状態、季節などによって異なります。一般的な目安としては、週に1回、水槽の水の半分から3分の2程度を換水。
ただし、これはあくまでも目安の話。
時には3日に一回、2日に一回と、個体にあった水換え頻度を把握することが重要です。
メダカの調子が悪そうな場合などは特に意識しましょう。
日々の観察に基づいて臨機応変な対応が必要になります。
水質の急激な変化を避けるために、すべての水を一度に替えるのではなく、水槽の水を3分の2から半分程度残しておくことが重要です。
これにより、メダカにストレスをかけずに安全に水換えが行えます。
水道水にはカルキが含まれているので、水質調整剤を使いましょう。
照明の重要性
メダカは太陽光が大好きで、日当たりの良い環境を好みます。
飼育において「光」は非常に重要です。
理想的には、1日に8時間から10時間。繁殖を促す場合には12~14時間を目安に照明を点灯させてください。
光はメダカのバイオリズムを整え、健康維持に必要なビタミンの生成を促すとされています。
コンセントタイマーを使用すれば、照明の点灯と消灯時間を自動でコントロールできます。
このような、コンセントタイマーによる点灯時間の管理は、飼育者の管理の負担軽減につながります。メダカにとっても規則正しい生活ができ一石二鳥のアイテムです。
初心者の方にはあまり馴染みはないかもしれませんが、とても楽になるので、導入を強くおすすめします。
コケ対策
観賞魚飼育においては、コケとの戦いは避けられません。以下の対策をしっかりと実施しましょう。
- 物理的にスクレーパーなどを用いて除去
- 餌の量を見直し、栄養過剰な状態を防止
- 水換え頻度を増やし、水質を安定させることにより、余分な栄養分を除去
- 照明の点灯時間を減らす(飼育方針によって適切な光量を検討)
コケについて、詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
メダカの産卵・繁殖
メダカは、他の観賞魚に比べ、比較的簡単に増やすことができます。
増やしたい場合には、次のポイントに注意して飼育しましょう。
- 水温20度~26度程度を維持(※好む水温は個体差あり。30度近くで繁殖する個体も)
- 照明の点灯時間を12時間から14時間に設定
- メダカが落ち着く環境を整える(照明消灯後の部屋の電気点灯や人の出入りなど)
- 産卵床など、産卵場所の確保
- 水槽内を平穏に保つ
※産卵が止まってしまった水槽内で、オス同士の仲が悪く争いが絶えなかったことがありました。暴れん坊のオスを隔離したら、すぐに産卵を再開したということを実際に経験してます。
卵を見つけたらすべきことについて、詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
書籍紹介
メダカファンブック
メダカの教科書
メダカが増やせる本
レビュー記事もありますので、よろしければこちら参考にしてください。
Kindle Unlimitedの活用
Kindle Unlimited でも、たくさんのメダカ、アクアリウム関連の書籍を読むことができます。
Kindle Unlimited とは
Amazonが提供する、月額980円(税込)で利用できる電子書籍読み放題サービスです。
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- メダカ飼育のハウツー本はもちろん、アクア専門誌のバックナンバーも充実。
対象書籍例
例えば、次のようなものがあります。
Kindle Unlimited に向いている人は?
普段から少しでも電子書籍を読む人(アクア関連、小説、ビジネス書なんでも)なら、誰でもおすすめできるサービスだと思います。特に毎月電子書籍を数冊購読している人なら簡単にもとが取れます。
逆に、本は紙じゃないと絶対ムリという人にはオススメできません。
初回は30日間の無料体験期間があるため、まだ利用したことがない人は、ぜひ気軽に試してみましょう!
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最後に
この記事でまとめた内容は基本的なことばかりです。
しかし、筆者は、これらを実践するだけで、飼育を始めてから約2ヶ月間、一匹も落とすことなく飼育を継続できています。稚魚もたくさん増えてます。
メダカの健康は、飼育者が与えた環境や日々のお世話に依存します。
基本的な飼い方を守り、メダカの健康維持のため毎日の観察が重要です。
ここまでできたら、あとは改良メダカとの生活を存分に楽しむだけです。
改良メダカは信じられないくらい美しく、簡単に毎日の癒やしを得ることができますよ!
水槽飼育の場合には、たまに上見もしてみましょう。
私自身も、今でも改良メダカが放つ美しさにびっくりすることがあります。
改良メダカは飼育者を魅了する特別な力を持っており、コレクション性も高いです。
自身の飼育環境のキャパシティを超えないように注意が必要になります。
近所の川や湖への放流は絶対禁止ですよ!
今回は、初心者の方向けに屋内での基本的なメダカの飼い方をまとめてみました。
今後も、メダカやアクアリウム関連の記事をアップしていきますので、ご覧いただけると幸いです。
それでは本日はこの辺で。
ご覧いただきありがとうございました🙇