こんにちは、ちわ丸めだかブログです。今回は、私がメインに飼育するメダカ…ではなく、世界中で人気が高まりつつある泳ぐ宝石。錦鯉に関する記事となります。
私自身、錦鯉の飼育経験があります。実家住まいだった頃、小規模ですが池を造り、錦鯉を泳がせていました。
この度、錦鯉をテーマに発信したいと思った理由は、主に以下4点。
- 錦鯉が大好き。
- 仕事で地方自治体の施策立案に携わった際、新潟県山古志地域の取り組みを知り、深い関心を持った。
- 日本の文化、国魚である錦鯉の魅力を伝えたい。
- 錦鯉に興味がある人が、お気に入りの錦鯉と出会えるように、背中をおしたい。
以上を踏まえ、本記事では、
- 錦鯉とは何者なのか?
- 錦鯉の代表的な種類
- 美しいとされる錦鯉の条件
- 簡単な飼い方
- 錦鯉でまちおこし?新潟県山古志地域の事例
- 現代の入手方法
これらについて、解説していきます。
最後には、本格錦鯉を入手できる、おすすめのお店もご紹介いたします。
この記事を読むことで、錦鯉の歴史から飼い方について学ぶことができ、誰でも良質な錦鯉を簡単に手に入れて、飼育することが可能になります。
錦鯉に興味がある方、既に飼い始めている方も、是非ご一読してみてください。
錦鯉とは
錦鯉の歴史はふるく、その起源は、今から200年以上前にさかのぼります。錦鯉が誕生したのは、新潟県にある旧二十村郷。現在の新潟県小千谷市と長岡市にまたがる標高500メートルほどの山間にある集落です。
集落は、時の経過にあわせ、複数回の合併を繰り返します。ここでは、古くから、棚池で食用鯉の養殖行われていました。現在、錦鯉の聖地として、多くの錦鯉愛好家、またはアクアリストにひろく知られている山古志地域です。
※棚池と棚田が織りなす里山の風景は、圧巻のひとこと。
同地域にて、食用鯉のなかから、色や模様のある突然変異個体が現れたのが、錦鯉の始まりとされています。その後、地元事業者の、確かな選別眼と飼育技術により、魅力的な色や模様を持った鯉同士を交配させ、改良が繰り返されることになります。
食用鯉の養殖事業から派生した観賞用の「錦鯉」養殖事業は、地域有志者たちの、たゆまぬ努力により、万博への出展や皇室への献上が許されるまでに成長していきます。
時間をかけ、確実に認知を広めていき、今では、国魚とされているほどにまでその地位を確立するに至りました。
このような経緯があり、現在、山古志地域一帯は、「錦鯉の里」、「錦鯉の聖地」などと呼ばれ親しまれているのです。
いまや錦鯉は、世界中に愛好家がおり、たくさんの海外錦鯉バイヤーたちも頻繁に山古志地域を訪れ、業界はこれまでにない大きな盛り上がりをみせています。国内はもちろん、世界中で品評会が開催され、錦鯉の美しさが競われます。
知名度のある大会で上位入賞すれば、その価格は何倍にもはねあがるほどの影響力をもちます。1千万以上の値がつくことも。錦鯉の人気は、もはやとどまることを知りません。
錦鯉の代表的な種類
錦鯉は、交配が繰り返され、新しい品種が次々に生まれます。現在ではその数は100種類以上とも。ここでは代表的な種類を紹介いたします。
紅白
錦鯉といえば、この種類を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。それくらいメジャーな種類です。単純な模様にも見えますが、観賞に奥行きを与え、マニアたちを唸らせます。「紅白にはじまり、紅白におわる」という格言もあるほど。
大正三色
大正時代に星野栄三郎氏によりつくられた品種。紅白に黒の斑紋が加わった鯉。紅白に黒が加わることで、色彩に深みが増します。個体にもよりますが、昭和三色に比べると黒が少なく華麗な印象。
昭和三色
昭和になり、星野喜七郎氏により作出された品種。
大正三色に比べ、黒(墨)部分が多く、豪快さが魅力の鯉。この品種の色彩は、成長の過程で変化が激しく、この変化こそが最大の魅力とされています。胸びれのつけ根に黒が入るのが基本と言われます。自分だけの一匹として唯一無二の存在になってくれるはず。
緋写り
赤色の体に大胆に黒が乗った品種。
強い色彩と模様が印象的で、ほかの品種と比べてもインパクトがありますね。御三家などと比べると生産量が少なく、予算内で、良質な個体と巡り合うことは難易度が高いです。印象的なカラーリングのため、外国人にも、とても人気の種類です。
山吹黄金
名前のとおり山吹色をしています。群泳する錦鯉の中に、鮮やかな黄金一色の個体がいるだけで、驚くほどの存在感を与えます。風水的にも縁起が良いとされます。単体で飼ったとしても鮮やかで美しく魅力的な品種。
美しいとされる錦鯉の条件は大きく3つ
錦鯉は、様々な品評会で評価されています。一匹として同じ模様のない錦鯉たちは、どのような基準で判断されているのでしょうか。現在100種以上の錦鯉が存在します。当然種類ごとに、見どころは異なります。
代表的な共通の価値基準は以下の通り。
- 体型…健康的で力強さを感じるか
- 色彩…赤・白・黒が明るく色がにじんでいないか、ムラがないか
- 模様…前後左右の色のバランス
上記のポイントを参考に、自分だけの美しい錦鯉を育てる過程は、まるで芸術作品を生み出すような喜びを得られます。
日本の錦鯉が世界で評価される理由
日本の錦鯉が世界で評価される理由の一つは、日本の養鯉業者の高度な選別と確かな飼育技術によるもの。
これに加え、日本の四季が、錦鯉を美しく育てる重要な要因とされています。錦鯉の養殖には、古くから野池での「池上げ」という手法が用いられています。
池上げとは、春に錦鯉を野池に放ち、秋から初冬にかけて取り上げる一連の作業。この手法は山古志地方の養鯉場でも取り入れられており、地域特有の豊かな自然環境が錦鯉の美しさをさらに引き立てているといわれます。
錦鯉は、野池の広いスペースで自由に泳ぐことができ、体が引き締まり、筋肉が発達します。また、池は豊富な酸素が供給され、水質が安定。特に山古志地域では、雪解け水が供給され、ミネラルをたっぷり含んだ最適な水質が保たれると言われます。
池上げは養鯉業者にとって一大イベント。かなりの重労働になります。池上げ後は錦鯉の販売シーズンの始まりであり、国内外の市場に向けて出荷する重要な作業となります。
これらの養鯉業者の洗練された飼育技術と、日本の四季が生み出した飼育環境が、日本ブランドのクオリティを支え、世界中で評価されています。
飼い方
錦鯉を飼う楽しみは、なんといっても遊泳する優雅な姿を堪能すること。「泳ぐ宝石」とも言われる錦鯉ですが、元来、鯉は非常に丈夫な魚。雑食性で、幅広合い水質や水温にも慣れやすく、非常に長生きします。環境によっては、何十年も長生きすることもあり、良き相棒になってくれるでしょう。
自分には「大きな池がないから~」、「大きいサイズの水槽を置くスペースはないから~」とあきらめる必要は全くないです。鯉は、基本的に飼育環境に合った大きさにしかなりません。
つまり、大きな池でのびのびと育てれば大きくなるし、小型の池、ベランダやリビングに設置できるような水槽であれば、相応のサイズのまま飼育できます。どちらにも一長一短あり、一概にどちらの飼育法が正しいとは言えないのです。
ご自身に適した、許される範囲の飼育スペースを確保し、錦鯉飼育を楽しみましょう。
池で飼う
私も、上述したように、実家住まいだったときは、庭に小さな池をほり、錦鯉を飼育していました。庭造りの一環としても錦鯉の存在は、驚くほどの彩りを与えます。ご自身の満足感だけでなく、来客の注目の的になることは間違いないでしょう。
池用の商品がたくさん販売されています。これらを活用し自分だけの魅力的な空間を作ってみましょう。
池での飼育方法は、それぞれの地域特性や、設置場所に大きく依存します。また、自作やdiyによる領域が大半。よって、一般的に考えられる注意点に絞って順に解説していきます。
落ち葉やごみが入る
池のゴミ取り様ネットが販売されていますので、定期的にすくい出すようにしましょう。
害獣に注意が必要
アライグマや鳥による被害が懸念されます。メダカ業者が、アライグマに被害を受けるニュースを多く見かけますね。被害が懸念される地域にお住まいの方は、網などを張り、しっかりと予防しましょう。
水温の変化が激しい
屋外飼育の場合、外的な要因によって水温が急激に上昇したり低下したりすることは容易に想像できるでしょう。例えば、夏場は直射日光によって水温が急上昇することがあり、冬場には水温が低下することが考えられます。
鯉は幅広い水温に適応できるものの、当然ながら急激な変化には負担がかかります。
夏場に直射日光が当たる場合は、シェードを用意して日差しを遮るようにしましょう。
また、冬が近づき、水温が13度を下回ると鯉の食欲が大幅に低下し、10度を下回ると冬眠に入ります。冬眠中に無理に起こして餌を与えると、余計な体力を消耗してしまい、春先に★になることもあるため、静かに冬眠させてあげましょう。
真冬に水面が氷で覆われても、基本的には放置しておいて問題ありません。
止水では、水が淀む
水が淀んだ状態では、鯉だけでなく、水質維持に不可欠なバクテリアも酸欠状態になります。屋外であっても、できればエアポンプやフィルタなどで水を撹拌しましょう。これにより水中に酸素が広がり、鯉やバクテリアの過ごしやすい環境になります。
水槽で飼う
錦鯉は、水槽でも飼えます。むしろ、水槽の方が飼いやすい場合も多いと言えます。もちろん、ケースバイケースですが、大型に成長した鯉よりも、丈夫で長生きすることも。
近年は、若年層を中心に室内でも帰るガラス水槽での飼育が増えているそう。
池の場合と比べると、率直にとっつきやすいと感じますよね。大多数の方の場合、水槽の方が馴染みがありますよね。それでは、錦鯉飼育におすすめの水槽サイズやそのほかの準備するものを簡単に解説します。
おすすめ水槽サイズ
水槽サイズについては、魚種によって、様々な議論があります。錦鯉もその例外ではありません。あくまでも一般的な例ですので、悪しからず。
最低60センチ規格が必要と言われることが多いです。しかし、当然、これはあくまでも最低の大きさかつ水量の話。60センチ規格水槽より、60ワイド水槽、60ワイド水槽より90センチ水槽の方が、望ましいです。
60センチ規格水槽では、約60リットル、60センチワイドでは、約110リットル。90センチでは約180リットルの水量を確保できます。
水量が多ければ多いほど水質は安定するので、飼育難易度も下がるといえます。
私は、90センチ水槽がベターだと思います。90センチ水槽は、見応えも十分。私自身、アクアリウム初心者の頃、リビングに初めて90センチ水槽を設置し、水を張ったときに、その迫力のサイズに心が躍ったのをよく覚えています。圧巻の迫力だけど、手に負えない広さでもない。非常にちょうどいいサイズだと思います。このサイズが好き過ぎて、5本運用していたときは、さすがに大変でしたが…。
フィルター
錦鯉は幅広い水質に対応できるものの、餌をたくさん食べて水を汚してしまいます。上部フィルターと外部フィルターの併用が望ましいです。錦鯉の色艶を長く楽しむためには、良質な水づくりが不可欠。十分な濾過能力をもつフィルターや濾材を選びましょう。
上部フィルター
水槽の上に乗せるタイプのフィルター。観賞魚を飼ったことがある人にとっては、見慣れたものかと思います。
外部フィルター
基本的に上部フィルターよりも多くの濾材を入れることができて、ろ過能力も優れている場合が多いです。
エアレーション
溶存酸素は鯉の健康と水質維持に不可欠。酸素不足は餌食いを悪化させ、大きなストレスになります。また、水をきれいに保つバクテリアも酸素を必要とするため、酸素不足は水質悪化を招きます。エアレーションはこれらの問題を防ぎ、鯉とバクテリアの健康を保つために重要です。
ヒーター
基本的には不要です。しかし、当歳魚と呼ばれる1年未満の魚は、最初の冬の低水温で体調を崩しやすいです。産まれて最初の冬だけは、15度から20度をキープした方が安全です。最初の冬を越し、元気に夏を過ごした鯉は、ゆっくり水温が低下する分には、問題ありません。産まれてはじめての冬を越えられるかどうかがポイントです。
当歳魚を購入する場合には、ヒーターを準備するといいでしょう。
※ヒーターを使用する場合には、使用する水槽サイズに合わせたものを選ぶようにしましょう。
ライト
照明の適切な照射は、錦鯉のバイオリズムを整え、体色や成長を促進すると言われます。ただし、照明の強度や照射時間によっては、水温上昇や藻類の繁茂とにも影響を与えるので、これらには注意が必要です。
錦鯉飼育にライトは必ずしも必要なものではありませんが、何よりも、錦鯉がとても綺麗に見えるのでぜひライトは導入しましょう。
池飼育、水槽飼育共通のポイント
水換えについて
熱帯魚の肉食魚と同じように水量が多く水換えは大変です。当然、カルキ抜きの工程が必要。水を大量にためておける場所や労力があれば特に問題ではありません。
私が大型水槽を運用していたときは、マーフィードの浄水器を重宝していました。
これは、水道水にホースをつなぎ、直接水槽や池に注ぎ込む途中で、イオン交換樹脂の働きでカルキが抜け無害化されるという代物。
これを使うことにより、カルキ抜きの添加やため水などが不要になります。
錦鯉だけでなく、現在観賞魚を飼育していて、「ため水のスペースが足りない…」「カルキ抜きの手間が面倒…」という方には、非常におすすめです。
給餌方法やおすすめのえさ
基本的に鯉は雑食性でなんでも食べます。ですが、栄養バランスを考えられた錦鯉用の餌を与えるのがおすすめです。
注意点としては、錦鯉には胃がなく、一度に大量の給餌は、魚に負担をかけてしまいます。また冬の低水温時には、あまり餌を食べなくなります。必要以上の給餌は、水質悪化に直結します。一般的に、よく5分で食べ切れる量と言われますが、一つの目安にしてみると良いでしょう。
低水温用のえさや、色揚げ効果が期待できるえさなど多種多様なえさが販売されていまるので、色々試してみましょう。
錦鯉の魅力でまちおこし~山古志の事例~
山古志地方は、2007年の中越沖地震により甚大な被害を受けました。震度6強を記録し、地滑りや土砂崩れが多発。道路は寸断され村全体が孤立し、家屋の倒壊や生活インフラの断絶により、大多数の住民は避難を余儀なくされました。
震災後、長い期間をかけて、地域のインフラ再建や住宅の復興が進められたことにより、多くの住民は戻ってきました。
しかし、同地域では、震災後以下のような課題を抱えています。
・人口減少と高齢化
震災前に約2200人いた住民は現在約800人に減少。全国的にも少子高齢化が進んでいますが、同地域は特に顕著。高齢化率は55%に達します。
・インフラの維持
人口減少、高齢化に伴い、公共交通機関の撤退や商店の減少。地域のインフラ維持や生活基盤を支える担い手不足により、住まいの立地によっては、普通の生活を送ることも難しくなってきています。
同地域一帯では、錦鯉をバックボーンに、これらの課題に立ち向かうべく、ある取り組みが行われています。その取り組みとは、ふるくからの山古志独自の文化である錦鯉とNFTという最先端デジタル技術が結びつくことで、実現されています。
全国的に、少子高齢化が進む中、全ての限界集落の存続は困難といえます。しかし、山古志の本取り組みは、物理的な場所に捉われず、新たな「村」のあり方を提示しています。先進的なデジタル技術を活用し、地域社会にとって不可欠な人的・経済的資源を創出が多いに期待されます。
山古志の取り組み
山古志では、錦鯉をモチーフにした錦鯉NFT(非代替性トークン)を発行し、デジタル住民票として活用する取り組みを進めています。
・NFT(非代替性トークン)とは?
錦鯉の記事なので、深入りはしませんが、読みたい人だけどうぞ。
NFT(エヌエフティー)とは、「Non-Fungible Token(ノンファンジブルトークン)」の略。日本語では「非代替性トークン」と訳されます。簡単に言うと、唯一無二のデジタルデータを証明できる技術。
通常のデジタルデータは簡単にコピーが可能ですが、NFTはそれができません。ブロックチェーンという技術を使って、そのデータが唯一無二であることが証明されるからです。具体的には、デジタルアートや音楽、ゲーム内アイテムなどが本物であることを証明できます。当技術を利用して、所有権の移転や取引履歴の追跡も可能となります。
さて、話を山古志に戻します。
上述したように、錦鯉NFTは、他のNFTと同様、デジタルアート作品として、唯一無二の本物であることが証明されるため、実際に所有していることが証明できます。これは、コレクターにとっての所有欲を満たします。NFTは仮想通貨(イーサリアムなど)を媒介とし、オンライン上で売買され、需給の関係で金額も変動します。つまり、錦鯉NFTも市場価値により金額が上下したりするのです。
これだけでなく、錦鯉NFTを持つことは、単なるデジタルアートの所有だけでなく、デジタル住民票と位置付けられ、山古志のデジタル村民になることを意味します。
デジタル住民票?デジタル村民?
従来の住民票は、物理的な場所に居住していることを証明します。しかし、デジタル住民票は、その所有を通じて、山古志のコミュニティの一員であることを示すものです。所有するだけで、様々な特典や参加権が得られるようになっています。
デジタル住民票を持つデジタル村民は、世界中に、1,000人以上と言われています。実際の住民の800人を大きく超えているのです。
デジタル村民と山古志との繋がり
デジタル村民は、山古志で開催される様々なイベントや行事に参加することができます。例えば、デジタル村民が実際に山古志に足を運び、お祭りを手伝ったり、高齢者の家の雪かきを手伝ったりと、リアル村民とデジタル村民の交流が実現しました。
オンライン上でも、メタバース空間での交流会などが行われています。
取り組みがもたらす効果
- 経済活性化: NFTの販売に加え、地域の特産が周知され、地域の経済活性化に貢献。
- 人的資源の確保: デジタル住民として、地域に関心を持つ人々を呼び込むことで、人的資源を確保できる。
- 伝統文化の継承: 錦鯉だけでなく、お祭りや里山での暮らしなど伝統的な文化をデジタル技術を使って次世代に継承する。
錦鯉NFTの可能性
私自身、仕事で、とある地方自治体の施策立案に携ったことで知りました。
古くから錦鯉の里として有名だった同地域。デジタルの力と錦鯉の魅力を掛け合わせた取り組みは、可能性しか感じません。
山古志の取り組みは、デジタル技術を活用することで、地域の魅力を発信し、新たなコミュニティを形成。持続可能な地域社会の実現が期待されます。この取り組みは、少子高齢化や過疎化に悩む他の地域にとっても、非常に参考になるモデルケースと言えます。
錦鯉NFTについて詳しく知りたい方はこちら↓
錦鯉に対する海外の反応
現在、錦鯉は、アジア、ヨーロッパ、北米などに人気が広まり、世界50か国で錦鯉が飼育されています。
新潟県の錦鯉の輸出額は年々増加。令和5年度は、33億円となり過去最高を更新中です。
数億円の予算を準備し、山古志に訪れる海外バイヤーもいるそう。なかには、養鯉業者の池上げ作業に参加する方も。
現代の入手方法
さて、国内外で盛り上がる錦鯉。良質な個体は、どのように手に入れられるのでしょうか。
当然、現地まで足を運ぶことが一番です。しかし、何度も足を運ぶのは困難ですよね。また、錦鯉は、観賞魚販売チェーン店やホームセンターでも気軽に購入可能ですが、目を引くような特別な個体と出会うことは、現実的に難しいでしょう。
一昔前と比べ、テクノロジーの発達により、オンラインでの取引が盛んです。
以下の2種類の取引がメジャーといえます。メリットデメリットを確認しましょう。
ヤフオク
私自身も、メダカの落札や出品で頻繁に利用しています。落札するときは、出品者の取引実績やSNSをよく確認し、信頼のおける人から、迎え入れるようにしています。メリット・デメリットをよく考え、利用するようにしましょう。
メリット
- タイミングによっては、想定より安価に良質な個体を入手できる可能性がある。
- 出品者側の間口が広く、多種多様なサイズ、品種が出回っている。
デメリット
- 出品者の情報がプラットフォーム上の評価しかなく、信頼性が乏しい。
- 死着や不良個体の販売などがあり、トラブルになることも。場合によっては、泣き寝入りになることも。
養鯉場のネット販売
現代の本格的な錦鯉の入手方法として最も最適といえます。上述のとおり、デジタルの発達により、山古志の養鯉業者もネット販売を始めています。これについても、メリットデメリットを確認しましょう。
メリット
- 多くの通販サイトでは、錦鯉を育てた生産者の情報を公開しており、信頼できる育成背景が確認でき、品質に対する安心感がある。
- 死着等に対して、保障がある。
- 錦鯉の育ってきた地域や環境がわかり愛着を持てる。
デメリット
- 鯉を直接観ることができない。
- 販売者のアドバイスが直接聞けない。
- ネット販売をする養鯉業者の数がまだまだ少ない。
おすすめのネット販売店
以下、ネット通販に力を入れている本格的な養鯉場を紹介します。
錦鯉の聖地、新潟県山古志で養鯉場を営む「綾 Koi FARM」です。
越後の山と水と人が育てた美しい錦鯉を世界へ
綾Koiファームでは、夏は涼しく冬は雪深いやまこしの虫亀地区、長岡市横枕、長岡市竹之高地、小千谷市木津地域ほか、各地域で多数の養鯉場を構え、 確かな品質管理のもとで多くの錦鯉、玉サバを生産しています。
2004年の中越地震で日本古来の錦鯉発祥の地で当鯉ファームの生産拠点でもあるやまこし地区には甚大な被害が発生し、多数ある養鯉場すべてが壊滅的な状況にさらされました。 しかしながら、錦鯉に対する想い、情熱がまた新たな風を巻き込んで新しい命とともに復活の道を歩み始めました。
歴史ある養鯉事業者であるにもかかわらず、親切な作りのウェブサイト。見ているだけでも美しく、山古志のプロが作る本格的な錦鯉が、手元のスマホ一つで自宅に届くことを考えるとワクワクが止まりません。
「錦鯉の聖地:山古志」ブランドの本格錦鯉たちは、私たちの所有欲を満たしてくれること間違いなしです!
綾koiファーム公式通販サイトまとめ
自然界からわずかな変化を見出し、優れた選別眼と高度な飼育技術により、現在の美しい錦鯉の姿が作り上げられました。
これは、錦鯉のプロである養鯉業者の努力のたまものです。
現在、幸せなことに、歴史ある養鯉場のプロが育てた個体を、オンラインで簡単に購入することができます。
錦鯉は、日本で作られた魚。アート、デジタルとの融合、まちおこし、海外需要の急増など、目に見えて多方面を席巻中です。人によって、ときにはアート作品、良き相棒、華麗な泳ぎによる癒し効果など魅力は様々。限界集落だけではなく、いづれ日本を救う魚になるかもしれませんね。
人気急上昇のなか、懸念点は、東南アジアや中国でも大量生産が行われ始めていること。錦鯉生産の国家間競争がはじまっているのです。日本の優位性、長岡の優位性を守っていくことが重要です。
小さな頃から大好きだった観賞魚の歴史が大きく動いているように感じ、これからがとても楽しみです。
それではまたー