皆様こんにちは。
ちわ丸メダカブログです。
現在2月末、暖かい日も増えてきました。
私は、増えてきたメダカたちのために、この春から、飼育スペースの拡張予定です。
進出を検討しているベランダには、飼育容器を18こ置けるようにラックを設置済です。
飼育容器もネットで大量購入しました。
当然、こんなにたくさん容器を購入するのは初めて。迫力あります。
今回はこちらを設置していこうと思います。
さて、これまでの私のメダカ飼育環境はというと、屋内に限定されていました。屋外飼育となると、当然外部からの影響が避けられません。
外部要因のひとつとして、懸念されるのが雨。
特に大雨や台風のときには、大量の降水による、急激な水位上昇が起こります。これにより考えられるのが、メダカの飛び出しや流出などの事故です。
そこで、最悪の事態を防ぐために、購入した容器にオーバーフロー加工を施すことにしました。私と同じように、これから屋外飼育を始められる初心者の方、既に屋外飼育をしているけど特に対策をしていない方に向けて、オーバーフロー対策の方法について記事にしました。
この記事を読むことで、飼育容器のオーバーフロー加工のメリットや簡単な自作方法がわかります。
是非参考にしてみてください。
水位上昇による対策が必要な理由
繰り返しになりますが、大雨により水位が急上昇することで、メダカの飛び出しや流出等の事故が発生する可能性が高くなります。
最近では、梅雨時期や台風時期に加え、突発的なゲリラ豪雨や異常な降水量を引き起こす線状降水帯の発生も増えています。
これらの自然現象による影響を未然に防ぐため、以前にも増してオーバーフロー対策が必要不可欠といえます。適切な準備と対策を行うことで、大雨が降ってもメダカが安全に生活できるようになります。
対策方法
対策方法としては、以下の3つが挙げられます。
屋内に避難させる
飼育容器が少ない場合や、事前に大雨を予測できる状況であれば、この方法は有効です。しかし、実際には予期せぬ天候の変化が多く、飼育容器が多数存在する場合、全てを屋内に移動させることは現実的ではない場合が多いです。
吸水性のある素材(スポンジなど)による排水
この方法は、スポンジなどの吸水性のある素材を使用します。素材の吸水性に加え、「サイフォンの原理」を利用することで、設定した水位を超えた場合、自動で水が排出され、水位を一定に保つことができます。
「サイフォンの原理」とは、液体で満たされた容器の一端に挿入したホースのもう一端を容器の水面より低い位置に設置。重力と液体内の圧力差を利用することで、液体が自然に流れ出る現象です。ホースを液体で完全に満たした後、流れが開始されると、この状態が維持される限り液体は継続します。この原理を応用することで、液体を一方向に効率的に転送することが可能になります。
この原理を利用した商品が各メーカーから販売されています。
この方法は、台所用のスポンジ等で代用することが可能です。容器の縁に洗濯ばさみ等でスポンジを固定。上記で説明したような「サイフォンの原理」を再現できます。この原理では高低差を利用するため、外側がある程度長い方が、効率的に排水できます。
この排水方法は、低コストで実装可能な点がメリットです。しかし、通常の雨量であれば問題なく機能するものの、設置場所の条件や大雨時には排水能力が追いつかない場合があることを考慮する必要があります。さらに、これらのシステムは時間と共に劣化するため、定期的な交換やメンテナンスが必須となります。
飼育容器にオーバーフロー加工を施す
メダカの飼育容器に塩ビパイプを用いてオーバーフロー加工を施す方法です。
今回私が選んだ方法です。この方法には以下のようなメリットがあり、おすすめの方法になります。
- 高い排水能力を持ち、信頼性に優れている
- 塩ビパイプは耐久性があり、長期にわたって機能を保ちやすい
- 構造がシンプルであるため、清掃やメンテナンスが手軽に行える
市場には、既に排水機能を備えたメダカ用飼育容器を提供しているメーカーも多く、選択肢は豊富です。これらの商品は、自分で加工する手間を省けるため、手軽に高機能な飼育環境を整えたい場合に適しています。
ただし、加工済みの飼育容器は、一般的に価格が高めに設定されています。経済的な余裕があれば、これらの製品を選択することで、より確実にメダカの飼育環境を整えることができます。
自作のために準備するもの
ここでは、自宅で簡単にオーバーフロー加工容器を作るために必要な基本アイテムを紹介します。使用するサイズは、今回私が使用したものを例にしていますが、お好みに応じて調整していただければと思います。
飼育容器
私が準備したのは以下の3種類。ご自身の飼育環境に合わせて、選択しましょう。トロファストのサイズ感がちょうど良くお気に入りです。
電動ドライバー
恥ずかしながら、今回初めて電動ドライバーを使用しました。
今回の作業以外でも、手動のドライバーと比べて作業効率が大幅に向上し、作業に対して明らかにストレスが減少します。これまで、買わなかったことが悔やまれるほどです。
DIYや家具の組み立て、修理作業などを行う際には、電動ドライバーの使用を強くおすすめします。
ホールソー(六角軸シャンク サイズ:22mmφ)
ホールソーは、木材、金属、プラスチックなどのさまざまな材料に円形の穴を開けるために使用される工具。円形の刃が特徴で、中心に取り付けられたドリルビットが先導して材料を安定させながら切削することで、綺麗な円形の穴を効率良く開けることができます。電動ドライバーに装着し、使用します。
電動ドライバーへの装着するための接続部分の形状に注意しましょう。
例えば、紹介した電動ドライバーの接続部分は、六角軸シャンク(6.35mm)。
接続形状を間違えてしまうと、適切に装着できないため、正確なタイプを選ぶようにしましょう。
取付部品
飼育容器に取り付ける部品としては、塩ビパイプ、パッキン、メダカ流出防止カバーなどがあります。飼育容器が多い場合、これらを一つ一つ個別に購入するのは手間がかかる上に、間違った商品を買ってしまうリスクもあります。
そのため、これらの部品がセットになっている商品の購入をおすすめします。
私は、以下のセット商品を購入しました。
同梱物は以下の通りです。
それぞれ、ホームセンターやECサイトで簡単に購入することができます。
L型塩ビパイプ(サイズ:16A)
このパイプは容器の内側に設置し、溢れた水を内部から排水する役割を持ちます。塩ビパイプは、ホームセンター等で簡単に手に入れることが可能です。
直線塩ビパイプ(サイズ:16A)
このパイプは容器の外側に設置され、溢れた水を外部へ排出する役割を持ちます。
パッキン(サイズ:内径22mm)
容器からの水漏れを防ぐ役割を持ちます。
魚流出防止カバー
容器内側L型パイプの排出口に装着し、メダカが流出するのを防ぎます。100均のネットなどでも代用可能です。
加工手順
容器に印をつける
容器内の排出口がどの位置にくるのかを確認し、任意の高さに印をつけます。
電動ドライバーにホールソーを装着
刃先に注意しながら、電動ドライバーのシャンク部分に接続します。
容器に穴を開ける
ホールソーの中心ドリルがマークした位置に合うようにします。電動ドライバーのトリガーをゆっくりと引き、ホールソーが材料に接触するのを感じたら、安定した圧力をかけながら穴を開けます。ホールソーが完全に貫通するまで、圧力を維持します。穴があいたら、ドリルを停止し、ホールソーをゆっくりと引き抜きます。
穴の周りは掘削により発生した、小さなくずやバリが発生しますのでこれらをしっかりと取り除きます。ついたままにしてしまうと水漏れにつながりますので注意しましょう。私は手で丁寧に取り除きました。
塩ビパイプなど装着
容器の内側にパッキンを挟み、L型と直線のパイプを通して手でしっかりと絞めつけます。これにより、水の排出ルートが確保され、オーバーフロー対策が完成します。装着が完了したら、パイプが安定して固定されていることを確認してください。さらに実際に水を張ってみて水漏れがないか確認します。問題なく排水されれば完成です。
DIY初心者でもできる?
私自身、これまでほとんどDIY経験はありませんでした。正しい部品と道具を選べば、私のような初心者でも簡単にオーバーフロー加工を施すことは可能です。
最初は、初心者の自分ができるのかという不安もありましたが、実際にやってみると以外と簡単でした。
途中から作業も楽しくなり、18個、一気に完成させることができました。
最後に
今回は、オーバフロー対策や加工に必要な部品、加工手順についてまとめてみました。
参考になれば幸いです。
春の飼育場所拡張にむけてまたひとつ準備が完了し、より春が楽しみになりました。
これから、メダカ飼育は、シーズン本番を迎えます。初めての屋外飼育、思い切り楽しんでいこうと思います!
それでは、今回はこの辺で。
ご覧いただきありがとうございました。