みなさまこんにちは!
当ブログは、アクアリウム歴15年以上の魚好きが、改良メダカ沼に落ちていく有様を記録しています。
読者のみなさまには、私が実体験から得た知識や有益な情報を提供できたら幸いです。
本日は、メダカと、他魚種の混泳について記事にしてみました。
この記事にたどり着いた読者様のなかには、
- そもそもメダカは、他の生き物と同じ水槽で買える?どんな生き物がオススメ?
- 熱帯魚も欲しいけど、メダカと同じ水槽で飼うことはできる?
- コケ掃除などに最適な生き物を導入したいけど、メダカとの相性が心配
このようなお悩みや疑問をお持ちではないでしょうか。
私は子供の頃、最初に買ってもらった水槽に色々な種類の熱帯魚を相性も考えずにつめ込んでました。
当然、次々に争いが発生。殺伐とした水槽をどうすることもできず眺めていた記憶があります。
他にも、庭に小さな池を作って、メダカや金魚、しまいには、釣ってきたフナやブルーギル、ミドリガメなどを投入。
もちろん、何も考えずに共生させられた生き物たちで、奇跡的に均衡の取れた生態系が誕生するわけがありません。
たちまち、ブルーギルやブラックバス、ミドリガメの外来生物の池が出来上がります。
上記は極端な例ですが、人工的に作り出した閉鎖空間での生物の混泳は、生き物の特性を十分に理解した上で、相性を考えてあげることが重要ということです。
そこで、過去に様々な失敗を繰り返してきた私が、メダカとの混泳にオススメの生き物を11種類紹介いたします。
この記事を最後まで読むと、メダカとの混泳にオススメの生き物、逆に混泳には向かない生き物を知ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
はじめに
混泳のメリット
- 品種改良によって美しく見応えのあるメダカたちが、本来は異なる地域に生息する生物と共に泳ぐことで、新たな美しさを楽しむことができます。
- 底層を生息域とするメンテナンスフィッシュ(掃除を行う生体)を一緒に飼うことで、水槽の清掃が容易になります。
- 多種多様な生き物を飼育することは、飼育者としての豊かな経験を積む機会となります。
混泳のデメリット
完全な予測は不可能であることです。
成功するとされる組み合わせでも、個々の生物の性格によっては思わぬ失敗が起こることがあります。
一方で、失敗しやすいと言われる組み合わせも、適切な工夫によって成功へと導くことが可能です。
つまり、確実に成功する組み合わせは存在しないということです。
どうしても100%トラブルを避けたい場合は、最初から単独飼育を選びましょう。
以上のメリットとデメリットを考慮した上で、この記事の続きをお読みいただくことを推奨します。
日本淡水魚部門
シマドジョウ
特徴 | 全長10cm程度。 尾びれが丸く、左右に3本ずつ髭があります。点列状に並んだ斑紋が特徴的。 可愛らしい見た目で、観賞魚としても非常に人気が高いです。 |
生息域 | 日本固有種。 一部地域を除く日本各地の淡水域に広く分布。 水田や用水路、河川などの砂底に好んで生息。 底に沈んだ微生物や、動物性プランクトンを食べます。 |
性格 | 基本的におとなしく、温和な性格でメダカとの混泳に向いていると言えます。 |
ドジョウは低層を泳ぐ魚でメダカとは生息層が違い基本的に親和性が高いです。
ただし、雑食性のため、種類や個体によっては、メダカを突いて弱らせてしまう可能性もあります。
ニホンバラタナゴ
特徴 | 全長5センチ程度。 雄は繁殖期に綺麗な婚姻色になります。 メスは産卵管を伸ばして、二枚貝に卵を産みつけます。 |
生息域 | 主に西日本に生息。 生息地の開発や外来種の侵入によって、個体数が激減。 絶滅危惧種に指定されています。 |
性格 | 非常に穏やかな性格で、メダカとの混泳に向いていると言えます。 |
タナゴ系は基本的に穏やかな性格ですが、少し大きかったり、個体によっては、攻撃性が強かったりする場合も注意が必要になる場合もあります。
今回は取り上げていませんが、中国原産のタイリクバラタナゴもニホンバラタナゴとよく似た性質を持つので混泳できる可能性は高いです。
モツゴ
特徴 | 全長約8センチ。 繁殖期のオスは全身が黒っぽい婚姻色になります。 |
生息域 | 以前は関東以西に分布していたが、現在は日本全国に広く見られます。 湖沼や用水路、水田など幅広い淡水域に生息。 |
性格 | おとなしく群れで暮らす魚であり、メダカとの混泳に向いていると言えます。 |
熱帯魚部門
メダカと熱帯魚(一部)の混泳が可能であることについては、意外に思われる方も少なくないと思います。
メダカを熱帯魚と一緒に飼うことで、新しい魅力を発見できるかもしれません。
ただし、これを実現するためには、ヒーターを使用して熱帯魚に適した飼育環境を整えることが前提条件です。
ネオンテトラ
特徴 | 全長約3センチ。 青と赤のラインが特徴的。 ペットショップで取り扱われる代表的な熱帯魚の一種です。 |
生息域 | アマゾン川流域に分布 |
性格 | おとなしく群れで暮らす魚ですので、メダカとの混泳に向いていると言えます。 |
テトラ系の中には一部攻撃性を持つ種類もいます。
他のテトラ系を選ぶ時には注意しましょう。
コリドラス
特徴 | ナマズの仲間。体長は種類によりますが、6cm前後。 200種類以上の種類があると言われています。 硬い鎧状の鱗板で覆われた体と、左右に3本ずつあるヒゲ。丸みのある可愛らしい見た目が特徴的で、観賞魚としても抜群の人気を誇っています。 |
生息域 | 南米の河川に生息。水底でエサを探す底棲魚です。 |
性格 | 非常に温和な性格のため、メダカとの混泳に向いていると言えます。 |
オトシンクルス
特徴 | ナマズの仲間。全長約4センチ。 吸盤状の口を持っており、水槽のガラス面や流木などに貼り付いているのが印象的。 観賞魚飼育で厄介なコケをよく食べてくれます。 見た目の可愛さもありますが、お掃除役のお魚として大変人気です。 私も大変お世話になりました。 |
生息域 | 南米に広く分布。 |
性格 | 温厚な性格です。メダカとの混泳に向いていると言えます。 |
グッピー
特徴 | オス3~4cm、メス5~6cm。 卵胎生(らんたいせい)の魚で、卵ではなく魚の形で赤ちゃんが生まれてきます。オスの方が鮮やかな体色になることが多いです。個体ごとに異なる体色や美しく伸長するヒレが特徴的。 |
生息域 | 南米北部が原産。 |
性格 | 基本的に温和な魚で水槽内にいる他の魚などに攻撃することありません。 メダカとの混泳にも向いていると言えます。 |
エビ部門
ミナミヌマエビ
特徴 | 体長2.5センチ程度。 強い草食性。コケをたくさん食べてくれるため、水槽内の掃除薬として定番です。 |
生息域 | 日本(静岡県焼津市以西、琵琶湖以南)、朝鮮半島、台湾、中国など、広く分布。河川や沼に生息しています。底層にいることが多い。 メダカと生活圏が異なるためほとんど干渉し合うことはないでしょう。 |
性格 | 臆病で温和な性格。メダカとの混泳に向いていると言えます。 |
ヤマトヌマエビ
特徴 | オス:3~4センチ、メス:4~5センチ。 ミナミヌマエビより若干大型で、水槽内の広範囲のこけや汚れを食べてくれます。 |
生息域 | 主に西日本に分布。河川や沼に生息。 底層にいることが多く、メダカと生活圏が異なるためほとんど干渉し合うことはないでしょう。 |
性格 | 臆病で温和な性格。メダカとの混泳に向いていると言えます。 |
貝部門
石巻貝
特徴 | 淡水から汽水域にかけて生息する巻き貝です。全長は2センチ程度。 こけや他魚種の食べ残しをよく食べてくれます。水槽内の掃除役として人気です。 水槽内で増えることはありません。 |
生息域 | インド太平洋沿岸の熱帯・温帯域に広く分布。 日本では、千葉県房総半島から以南の南日本で見られます。 河川の中流から河口域の岩盤や石に付着して過ごします。 |
性格 | 温和な性格のため、他魚種に悪影響を及ぼすことはありません。メダカとの混泳に向いています。 |
ヒメタニシ
特徴 | 全長3.5cm程度 岩やガラス面などの苔を削り取ったり、沈殿物を食べたりといった一般的な食生に加え、水中のバクテリアを濾し取って食べることが可能。 植物性バクテリアを積極的に食べてくれるので、緑色になった水を浄化するのに役立ちます。 水質浄化作用も期待できるため、お掃除役としては石巻貝より強力とも言えます。 しかし、繁殖力が強いので、増えすぎて景観が悪くなってしまうことも。 |
生息域 | 日本、中国、タイなど、東南アジアに生息する淡水性の巻き貝。 |
性格 | 温和な性格のため、他魚種に悪影響を及ぼすことはありません。メダカとの混泳に向いています。 |
メダカとの混泳に向かない生き物
金魚
金魚とメダカは共に日本を代表する観賞魚ですが、その相性は良くないことが多いです。
金魚は雑食性で、基本的に口に入る大きさのものであれば何でも食べてしまいます。
特に金魚が成長して大きくなった場合、メダカを追いかけストレスを与えたり、食べてしまう可能性が高いでしょう。
ビオトープなどで隠れる場所が十分にある場合や、金魚がまだ小さいうちの一時的な期間であれば、混泳が可能な場合もあります。
金魚とメダカを一緒に飼育する場合は、このような限られた条件下であることを念頭に置くことが重要です。
レッドビーシュリンプ
体長3センチ程度の紅白の縞模様が特徴的で大人気のえびです。
コケとり能力はあまり高くなく、水質に非常に敏感であるため、メダカとの混泳には向かないといえます。
レッドビーシュリンプを飼育する場合には、水質をコントロールしやすいよう単独飼育が望ましいです。
淡水フグ
アベニーパファーやミドリフグなどの淡水フグは、その愛らしい見た目から飼いたくなりますよね。
しかしながら、これらのフグ類は基本的に肉食性で、気性が荒く、強い縄張り意識を持っています。
他の魚のヒレを噛んだり、攻撃的な行動をとることが多く、トラブルを引き起こす可能性が非常に高いです。
フグを飼う場合には、単独で飼育することが望ましいといえます。
中型魚以上の魚
エンゼルフィッシュやディスカス、その他のメダカより明らかに大きくなる魚との混泳は避けるべきです。
混泳によりメダカがストレスを受けたり、捕食されるリスクが高くなります。
普通体型以外のメダカ
普通体型以外のメダカは、混泳には適していないことが多いです。
以下のような品種改良されたメダカは、特に注意が必要です。
- ダルマメダカやヒレ長メダカ:泳ぎが苦手な個体が多いため、他の魚との混泳ではストレスを受けやすいです。
- アルビノメダカ:視力が弱いため、他の魚との競争で不利になることがあります。
これらの特殊な形質を持つメダカは、通常のメダカに比べて生存能力低い可能性があります。
他の生き物やメダカ同士の混泳を考慮する際には、普通体型のメダカを前提とすることが無難と言えるでしょう。
最後に
本記事では、メダカとの混泳に向いている生き物、逆に向いていない生き物を紹介してきました。
様々な魚種や生物が混泳する水槽は、とても魅力的ですよね。
また、底層を生息域とするメンテナンスフィッシュ(お掃除生体)を導入することにより、水槽の掃除が容易になるというメリットもあります。
何より、異なる生き物の性質や相互作用を観察することは、飼育者の経験を得ることができます。
ただし、混泳に絶対はありません。
挑戦する際は、各生物の特性や要求を理解し、それに適した環境を提供することが重要です。
興味があれば、ぜひ混泳に挑戦してみましょう。
何よりも大切なのは、飼育者自身が好奇心を持ってメダ活するのが一番だと思います!
それでは本日はこの辺で。
ご覧いただきありがとうございました🐶